Unlimitedに上機嫌

「お金はかけずに学びたい」をコンセプトに、年間300冊を読む無職がPrimeReading対象本を紹介するブログです。

歯磨きをせずに寝た時は、いつも歯を失う夢を見る。

 今朝も4時起きに成功した。アルゼンチンクロアチア戦があったからだ。やはり、自分は4年に一度のサッカーイベントであれば起きられることが再び証明された。

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 前半2-0で終了したので、寝に戻ろうと思ったのだが、本田圭佑の解説をもう少し聞き続けたくてゲームセンターCXYouTubeを見てハーフタイムを過ごした。しかし、後半20分ぐらいにダメ押しの3点目が入る。3-0。終わった。にわかアルゼンチンファンにしては大いに嬉しかったが、せっかく早起きしたからもっと見たかったという寂しさもあった。

 時間は5時半。昨日早く寝たとは言え、全然眠い。それに、おなかも空いてきた。だが、このタイミングで飯を食べることは一日をスタートさせることを意味する。睡眠欲と食欲という、三大欲求による壮絶なバトルが始まった。この時間からい一日を始めた方がいいことは知っている。信じられないくらい一日が長く、いろいろなことをこなすことが出来ることは何度か経験したことがある。同時に、二度寝が信じられない気持ちよさを与えてくれるということも知っている。まどろみという神聖な領域は、寝始めるという行為を経ることでしか得ることができない。空腹によりあまり頭が働かないので、冷蔵庫にあった筑前煮をつまむ。これは、「つまみ」であって「朝食」ではない。夜中のジャッジほど甘いものはない。腹が良い感じに満たされたことで、体は新たな欲を満たしたがり始めた。寝たいという欲求を。その声に従い、いったんキッチンを後にし寝室の扉を開ける。ベッドでは、同居人がスヤスヤと眠っている。普段はこれくらいの時間に起きるのだが、今日は遅番らしく起きる気配はない。暴風が窓を叩きつける音がこだまする。気づけば、自分はヌクヌクな空間に体を預けていた。終わった。本日2戦目の試合が、その時決着した。睡眠欲の勝ち。いや、途中昨日の残りをつまんだから1-1の同点だろうか。そんなことどうでも良いと言い聞かせるように、一瞬で夢の世界に入っていった。

 地図を手にしていた。そこには、いろんな病院が書かれていた。眼科や皮膚科、泌尿器科など、さまざまなクリニックが記載された地図を手に歩いていた。何科に行けばよいかは、体が知っていた。口の中から猛烈な痛みを抱えていた。それは、虫歯と呼ばれるものであることは素人ながら理解していた。地図には2つの歯医者があった。名前は読み取れないが、電話番号はハッキリと記されている。1つ目のクリニックに電話をかけてみた。電話越しの女性は、物腰柔らかに「3時間ほどお待ちになっていただきます」と説明してくれた。特に急ぐ用もなかったが、待つ選択肢はなかった。もう1つのクリニックに電話をかける。空いているそうだ。10分後に向かうと告げ、クリニックへと歩を進める。店構えは、とても褒められたものではなかった。しかし、口の痛みは先ほどよりもひどくなっている。仕方なく、中に入ることにした。迎えてくれたのは、薄汚れた白衣を着たおじいさん。間違えたと思った。だが、足を踏み入れた以上ステップは進めなくてはいけない。向こうから話しかけてくる感じがしなかったので、「虫歯なんですけど、すぐいけますか?」と質問した。「できるよ」と返ってきた。最初からため口である上にジーパンを履いていている医者。絵に描いたような藪医者だ。だが、3時間待ちのクリニックに行く余裕はない。藪医者風のじいさんに運命を託すことにした。

 それ以降は、あまりに悲惨だったので書きたくない。超シンプルに言うと、全ての歯を抜かれた。麻酔抜きで。スパイ映画でももうちょっと優しい方法だった気がすると思えるぐらい、痛みと恐怖で満ちた時間が続いた。

 目覚めた時には、シャツもズボンも汗だくだった。珍しく早起きに成功したと思った数時間後には、このありさま。人生とは、無常である。なぜあんな夢を見たのか考えてみた。恐らく、つまみ食いをしたまま寝たからだろう。たまに睡魔に負けて寝てしまうことがある。その時は、決まって歯を失う夢を見る。親の教育のたまものか、27になった今も、歯磨きの大切さは潜在意識にしっかりと刷り込まれている。たとえ、つまみ食いであっても歯磨きは必要。たとえ、サッカーのためとは言え4時に起きたのなら、その勢いで一日をスタートさせろ。明日も4時からモロッコフランス戦がある。今日得た教訓は、どのように活かされるのか楽しみだ。