Unlimitedに上機嫌

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岡田斗司夫さんの「10代で1億円稼ぐ方法」について考えてみた

 岡田斗司夫さんの動画で寄せられた10代からの質問。「どうすれば、個人資産を作ることができるか?」。

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この質問に対し、岡田さんは本の出版を第1の目標にしろとアドバイス。だが、10代が普通に本を出しても売れない。だから、まずは実績を作るように指示。10代で1億円稼いだという実績を作るように、と。1億円を稼ぐとは1億円の売り上げを作ることだと説明する。そして、以下の手順を踏めば1億円の売上を作れると解説。

  1. 友達に1万円借りる
  2. 1万1円にして返す
  3. これを1万回繰り返す

 1億1万円の経費で1億円の売上を作る。実質1万円の手出しで、1億円稼いだという実績を手にすることができる。最初この説明を聞いた時、「なるほど!すげー」と感心した。自分には1万円を貸してくれる友達がいないから、2つ下の弟を相手にさっそく実践しようとさえ思った。「1億円稼いだ男」になりたくて。

 だが、弟へのLINEを考えている時に、ふと疑問に感じた。本当に、これで1億円売上を立てたことになるのか、と。結論から言うと、この手順に従って得られるのは「1億円の売上」ではなく、「1万円の借入」である。

 売上とは、「ものやサービスによって得た代金」。一方、借入とは、「金融機関などからお金を借りること」。友達に「1万円貸して」と言う行為は、「ものやサービスの提供」に当たらない。単なる借入の提案でしかない。しかし、例えば「この1万円で買った財布を預けるから、代わりにお前の1万円を預けて」という流れで受け取った場合、1万円の売上が立つ。請求名目は、「1万円相当の財布のレンタル代として」とか何でもいい。この行為を1万回繰り返せば、売上1億円を立てることができる。岡田さんが紹介していたやり方と違い、この手法は経費ゼロで行うことができる。強いて言うなら、行ったり来たりする間に財布が少々劣化するのを経費と言えるだろうか。目の前で「貸す→返してもらう」を完了させれば、失うものは何もない。

 こんな感じで、「1億円を売り上げた」という実績は簡単に手に入ることが分かる。あとは、この実績をどうマネタイズするか。岡田さんは説明してくれなかったので、自分で考えてみようと思う。まず思いつくのが、情報商材として売る。内容は、もちろん上に書いた「1億円の売上の作り方」。SNSを活用して顧客を獲得する。入会費はタダにして月額300円とかに設定すれば、10人ぐらいは入会してくれそう。話せることはほぼ中身のない話だから、良心は痛むだろうけど。2つ目は、そういう稼ぎ方がうまい人に頼む。「1億円の売上を立てたという実績はあるんですけど!」と相談して教えてくれる優しい人を探す。そんな文句に引っ掛かる時点で、信用できる人間ではないんだけど。中には、それさえも見抜いたうえで教えてくれる人もいるかもしれない。逆にカモられる危険性も高いけど。3つ目は、難関企業に就職する。もちろん、「1億円の売上を立てた」という実績を活用して。もしかしたら、このエピソードを評価してくれる人がいるかもしれない。「君はバカだけど、行動力があるね。それに、それを堂々と実績だと主張する図太さもイイね!」と言ってくれる変り者がいるかもしれない。特に、似たり寄ったりのエピソードを披露する、新卒の面接であれば差別化が図れるかもしれない。高収益企業は、初年度から周囲よりも高い給料をもらえるから初月で収益化達成と考えることもできる。

 好き勝手に書いてしまったが、詐欺行為を助長する意図も、成功を約束するものでもないことを最後に言っておきます。