Unlimitedに上機嫌

「お金はかけずに学びたい」をコンセプトに、年間300冊を読む無職がPrimeReading対象本を紹介するブログです。

女性のどこにぐっと来る?

一年前、幼馴染3人でキャンプに行った。

夜も更け酒も入り出したころ、男3人は女性の魅力について熱く語り合い始めた。

ふと、妻子持ちのKが「ぜんぜん好きでもない女にぐっとくるときがある」といった。例えば?と聞くと、「ヘアゴムを咥えているとき」と彼は即答した。

後ろで髪を束ねる時に、ヘアゴムの一時保管所として口に加える、あの感じがどんな女であれ彼はドキドキするそうだ。

もう1人の独身男は、「満員電車で船をこぐ女性」がたまらないらしい。「特に小動物ぽい容姿であれば、ポイントが高い」と、普段クールな彼の熱弁ぶりにやや引いてしまった。

両方とも分からなくもない。だが、前者はなぜか人妻を想起させる。ベビーカーを押している主婦が、信号待ちの間にサッと髪を束ねる瞬間を思い出してしまう。話し手が妻帯者であるからかもしれないが、独身の自分にはまだ早いと感じてしまう。

後者の「船こぐ乙女」については、やはり語り手の知られざる一面を覗いてしまったようで、深く考えることができない。確かに、小柄で大人しそうな女性が睡魔に負けてしまう様子はグッとくる。学生時代でも、優等生の女の子ほど授業中の居眠り姿がレアでぐらっと来ていた。このあるあるを別の人間から聞きたかった。クールな参謀役ポジションを20年近く見てきた彼ではなく。

では自分は何にぐっとくるかと言うと、女性が上着やマフラーに埋もれた髪の毛を解放するとき。長い髪の人は、上着などを羽織ると後ろ髪が中に入ってしまう。男はそんなことする必要ないのだが、女性の多くは中に入った髪の毛を外に出さなければいけない。そして、髪の束が移動する時「バサッ」という音が出る。実際には出ていないだろうが、脳内では華麗な音楽が奏でられている。あの「バサッ」は、女性のロングヘアーの大移動でしか出ない。これで終わりではない。外に出した髪を這わせるために、指を髪の間と通す。「簡易的な梳かし」とでも言うべきか。人によって這わせるようにする人もいれば、再度「バサッ」とする人もいる。個人的には、這わせるタイプが好きだ。本当に貴重なものは、1度切りであるべきだと考えるからだ。特に冬になると、この仕草を見る機会が増える。極度の寒がりで常に末端がキンキンに冷えている冬嫌いな自分にとって、この仕草を見られることが冬の唯一の楽しみだと思っている。

ここからは余談であり、偏見であるが、「バサッ」が似合う人は手がキレイである。自分は女性の手をよく見てしまう。言ってみれば軽い手フェチなんだと思う。

手や指は、その人の本質みたいなものを体現していると思わないか?これも偏見であり、特技でもあるのだが、手の甲を見れば年齢が分かる。特に、女性は。これまで100名以上で検証したが、ほとんど実年齢+-5歳に収まるほどの正確性を誇る。これは、年齢も手元も確認できるホテルのバイトをしていた時に編み出し検証した。

日ごろ最も目にする場所はどこか?体であれば手の甲、アイテムであればスマホの画面。どちらか一方をおざなりにする人は、もう片方も雑にしているケースが多い。肉体であろうと、デバイスであろうと、その人の価値観は共通して現われてくる。「バサッ」の主役は、間違いなく髪の毛だ。だが、髪の毛をケアしている女性は多い。最も見られる場所だと知っているからだ。だが、高級な時計や財布を持っている男性がお金持ちとは限らないように、髪のキレイな女性が真に美しいとは限らない。自分は、あの「バサッ」の前後に映る、手の甲とスマホを確認するのである。