Unlimitedに上機嫌

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【助けてください】ほんとうにあったクズ男に支配される女性の話

普段めったに連絡を取らない幼馴染から「いまいける?」とLINEが入った。ちょうどいつものマクドナルドに着いて腰を下ろしたばかりだったので、すぐさま電話をかけた。挨拶もそこそこに、「○○って、どうやって決めていた?」と聞いていた。主語も目的語もない不可解な質問に何も答えられないでいる自分を想ってか、電話越しから「何人も同時に付き合っていた時」と追加情報が入る。そういうことねと質問の意味が分かったが、彼は人聞きの悪い勘違いをしている。自分は同時に複数人と付き合っていたことはない。ただ、そういう関係ぽい状態にある人が複数人いたことがあるだけだ。この違いについて多くの人に理解してもらえないことは知っている。事実、実家に帰るたびに懇切丁寧に説明してきた幼馴染にすら、未だに理解してもらえていない。ある時から訂正するのは諦めて「そういう時もありました」と飲み込むようになった。ちなみに、そういう状態にあったのは10年近く前の話で、今はパートナーを一途に想いいつでもLINEを見せられるクリーンな状態にある。誰も興味がないと思うが、念のため書いておこうと思う。

なぜ、1歳の子供がいる既婚者である彼がそんなことを聞くのか不思議だったが、当時を思い出し答えを探した。そして伝えたのが「接触頻度」。好きな人ほど頻繁に会いたいというシンプルな理屈。好きな人とは頻繁に連絡を取ったり会ったりして良い関係を保とうとする。反対に、いつ別れても構わないと思う相手には、連絡もそこそこに月に1回会っておけばいいと考える。これはビジネスでも同じで、大切なお客さんには密に連絡を取り頻繁に訪問するが、売上貢献度の低い顧客には年賀状とお歳暮などの節目だけやっておけばいいだろうと考える。

ビジネス的な例え話を絡めて、できるだけそれっぽく聞こえる弁明をした。どう思われてもいい間柄の相手である上に、決別した遠い過去の自分の話なのにも関わらず。答えに納得してくれたのか、質問した理由について話してくれた。同僚の女性のために聞いたらしい。そして、それはクズな自分など霞むほどのクズが登場する壮絶な物語だった。

彼女は、30歳のシングルマザー。現在は、保育園に通う3歳の子供と二人で暮らしている。現在、ある男性と付き合っていて別れようとしている。その男は、離婚歴のある金持ちで、現在少なくとも3人以上の女性と付き合っているらしい。ここまでは、よくある(?)話。だが、この男がヤバい。彼は、離婚した際裁判所から「接触禁止令」を出されたらしい。にも拘わらず、その男は元配偶者への接触を繰り返している。本来ならば、警察によって処罰されるはずだが、彼の父親が地元の有力者で警察も深く手出しできないらしい。元配偶者は、そのような状態を泣き寝入りするしかないそうだ。元配偶者以外にも、幼馴染の同僚を含む複数の恋人がいるらしい。そして、幼馴染の同僚はどうやら「男」のナンバーワン彼女らしい。そう思う根拠は、2つある。1つ目は、彼女にだけ自由に使えるクレジットカードを渡されている点。2つ目は、彼女だけ連絡先の登録名に「ハート」が付けられている点。どちらも、他の「彼女」から直接得た証言に基づく。つまり、男の彼女たち同士は繋がっているということだ。

幼馴染は、同僚を救い出す方法は、他の女性をナンバーに押し上げることにあると考えていて、同時に複数の女性と関係を持ったことのある自分に相談してきたらしい。過去の自分をかばうわけではないが、当時の自分と「その男」は同じクズでも悪さ加減が違うと思う。時間も限られていて、その男のクズエピソードは聞けなかったが、第三者である幼馴染も引くぐらいクズであるらしい。裁判所から接触禁止令が出されるぐらいだから、家庭内暴力をするクズなのかもしれない。これはあくまで幼馴染の話を聞いた自分の想像で、彼の同僚の彼女は身体的や肉体的な暴力は振るわれていないそうだ。

クズな相手なら別れればいいのだが、そう簡単にはいかないらしい。理由は、幼馴染の同僚の彼女のケータイには、その男が付けたGPSみたいなものが埋め込まれているらしい。その辺の知識に詳しくないが、「何とかして取り外せばいいのでは?」と言ったが難しいらしい。幼馴染も彼の同僚も、技術的な知見から無理だと言い切れないと思うが、彼女が住むアパートや実家、子供の保育園まで男に知られれているため、GPSを取り外しても問題解決にはならないようだ。彼や彼の親の力が及ぶ県内から離れるのも手だが、後ろ盾もないシングルマザーが3歳児の子供を連れて見知らぬ土地で生きていくのは現実的ではないとのことだ。

不謹慎だが、こうなればその男を徹底的に利用するしかないと幼馴染にアドバイスした。しかし、それは彼女の意志に反するらしい。自由に使ってよいと言われているクレジットカードは使ったことはない。使えばアイツと同じ土台に落ちてしまうからという考えからだそうだ。

以上が幼馴染から聞いたことの顛末だ。まるでドラマで見るような男に支配される女性たちの物語。「クズだったことがある」程度の自分には、幼馴染の同僚の力になれることはなさそうだ。このようにほとんど読まれていないブログで書くことぐらいしか。