プライム本『月の裏に望む』著:ことわ荒太
作品情報
作者 |
ことわ荒太 |
ジャンル | |
ページ数 |
216 (読み終わるまでの平均:4時間) |
キーワード |
あらすじ
他人の闇を覗き見る快感。
全てが上手くいっているはずなのに、何か足りない…。仕事で。家庭で。恋愛で。決して見ることのない、月の裏のような闇を抱いて生きる人たち。
このままで良い訳がない。だけどもう、やめる事も出来ない。何かが欠けている日常から逃れるように、強く依存しあっていく。
全ての人物の抱える闇が明らかになったとき、あなたは必ずこの物語を読み返す事になるだろう。出典:Amazon
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- 表紙の絵に惹かれて
- なにを得たか・・・
- 自分の性癖を再認識した
- 好きな一節・・・
努力が足りないとは思わないけど、おそらく、圧倒的に苦労が足りないんだと思う。
個人的な感想
暑い、どうしてこんなに暑いの
隣でエレベーターを待つおばさんが独り言を言っている。
エレベーターに入ってからも、
「何階だったっけ?」
「財布入れたっけ?」
「今日の晩御飯どうしよう?」
と、独り言のオンパレード。
ブツブツと独り言を言う人は避けられるのが世の常。
だが、そういう人に話しかけたくなるのが僕の性。
無意識に口にしてしまっているその人の、世界に足を踏み入れてしまった、なんとも言えない背徳感?が好き。
この性癖は、かなりヤバいと思ってる。
思ったことを口にしてしまっているその人よりも。
だが、今回はおばさんに話しかけるのを踏みとどまった。
なんとなく面白くなさそうだったから。
偉そうだが、話しかけたくなる相手とそうでない相手がいる。
だが、思ってたことを口にしてしまうことは重度の精神疾患だと思われているが、どの人もそれなりに言葉に出ていると思う。
前職のコンサル会社では、だいたいみんな仕事に追われていたから、みんな一人でブツブツ言ってた。
辞めた今の自分だってそう。
自分は声が小さいからか、よく彼女に聞き返される。
その「なんて?」という言葉が、すごくストレス。
大抵は、「うん」とか「そうだね」ぐらいの意味のない相槌だから。
聞き流してくれてもいいんだけどなと思いながら、仕方なく繰り返す。
でも、これは相手にとってもかなりストレスなんだろうことに薄々気づいている。
高校のとき、嫌なクラスメイトがいた。
そいつは、自分に対してだけ聞こえるか聞こえないかで返事をする。
こっちが聞き返すと「なんでもない」と返され終了。
それを約2年間されてきた。
悪意があったかどうかは定かではないが、結構ストレスだった。
あの「やってやったぞ」という奴の顔に無性に腹が立った。
自分が彼女に対してやっていることも、同じかもしれないなと反省している。
常に一度で聞き取れる音量で返事をすることはできる気がしないので、聞き返されたら嫌な顔をせず繰り返そうと思う。
世間の評価
Amazon | 3.9/5(272) |
honto |
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楽天ブックス |
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個人的な評価
総合 | ★★ |
読みやすさ | ★★ |
読み応え | ★★★ |
もう一度読みたい度 | ★★ |