Unlimitedに上機嫌

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現代版・死の秘宝「ビジュアル、才能、健康」。どれを選ぶ?

ハリーポッターは、人生で最も繰り返し見た映画の一つ。全8作のうち、中でも『秘密の部屋』は少なくとも30回は見たと思う。次いで見たのが、『不死鳥の騎士団』。『謎のプリンス』は一番少ないと思う。と言っても10回は見たに違いない。シリーズを遠いして珍しいアニメーション映像がある。死の秘宝についてのやつだ。以下、簡単なあらすじ。

あるところに3人の兄弟がいた。3人は、仲良く剣術や魔法を使って暮らしていた。ある時、3人の前に死神が現れた。死神は、3つの魔法のアイテムをやると提案した。1つ目は、ニワトコの杖。使えば、最強の魔法使いになることができる。2つ目は、賢者の石。不老不死の身体を手に入れることが出来る。3つ目は、透明マント。被れば透明になることができる。一番上の兄は、ニワトコの杖を手に入れた。しかし、寝首をかかれ殺された。二番目の兄は、賢者の石を手に入れた。しかし、自分だけが生きながらえることに失望し、自ら命を落とした。末っ子は、透明マントを手に入れた。生涯誰にも見つからず、死に際に息子に託した。3人の命を手に入れようと画策していた死神は、唯一末っ子の命だけを奪うことができなかった。

ハリーポッター好きの兄弟や友達とは、よくどのアイテムが欲しいと話し合っていた。中学から高校まではニワトコの杖を、大学は透明マントが欲しいと言っていたと思う。大人になってからは、この話をしたことはない。

ハリーポッターを見たことがない人も多くいるので、「死の秘宝」的な議論を現実に落とし込むと、「才能」「健康」「ビジュアル」に言い換えられるのではないかと思う。年末実家に帰って会う友人や兄妹と話す前に、自分の意見を固めておこうと思う。

現状としては、「才能」「ビジュアル」「健康」の順で欲しい。諸先輩がたが見れば、真っ先に「若い!」とツッコみが入るだろう回答。健康が最も低いのは、現段階で「健康が何より大切だな~」という経験をしたことがないからだ。今年だけを振り返れば、コロナ感染時のホテル療養した際、健康のありがたさを感じた。だが、あれは高熱によるものではなく、自由に出歩けないことによる監禁状態から感じたこと。自分の場合、ホテルに入った時点でほぼ全快していた。一緒に住む相手に移さないという理由で、5日間入った経緯がある。亡くなる人がいる中で大変不謹慎だと思うが、元気なのに缶詰めにされる苦しみは相当だと感じた。ブログという遊び道具があったから良かったが、それでも部屋から出られないストレスで一時発狂手前にまで追いやられた。映画『ROOM』は、さらに長く厳しい環境での監禁を実写化したものだから、生存した親子は相当なものだと痛感する。そんなこんなで...まだ20代というのもあって、健康は第3位。

10代であれば、才能とビジュアルの順位は逆だったと思う。中高生の時分に考えることはただ1つ。モテたい。小学生までは足の速さやオトボケ具合でモテるかが決まった。だが、理性の働く年齢になると、結局はビジュアルに帰結する。頭の良さとか運動神経は一過性で、近い間柄じゃないと知る機会がない。だが、カッコイイ/可愛いは絶対的。名前もクラスも知らない相手も、一瞥で惚れさせることができる。この真理は、大人になってからも一応続く。だが、大人の世界にはカネが絶対的な価値に据えられる。

現在27歳。社会人3年目。価値基準は、子供から大人に移行を終えたぐらい。生涯のパートナーも出来たし、不特定多数の異性からモテたいという欲も減退してきた。決して0になったわけではない。だが、外見的な魅力よりも社会人としての魅力をつけたいと考えるようになった。定職についていないため、社会人としての自覚は足りていないが、これを一生に続けたい、食べていきたいと思えるものにも出会えた。そのためには、才能が必要であるんだろうなあと既に知っている。だが、才能とは生まれ持ったオリジナリティではなく、やり続ける集中力であると解釈している。

突然死神が現れて、死の秘宝もしくは現代版・死の秘宝を尋ねることはないだろう。と分かっていても、マヌケに口を開けて妄想するだろうし、誰かと論じ合うことは確かである。その時点での自分の価値観を測る上でも、5年か10年に一度この話題について記事を書くのも良いかもしれない。