Unlimitedに上機嫌

「お金はかけずに学びたい」をコンセプトに、年間300冊を読む無職がPrimeReading対象本を紹介するブログです。

画像加工も文章作成もこなせてしまうAIと深夜に鳴り響く工事音

写真加工

感想

傾向

30分

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思ったこと

Dineを見た

うなり音がする

 

某ラジオ番組で話していたアプリを使ってみた。写真をAIが瞬時にアニメキャラ風に加工してくれる、いま若い子たちの間で人気のアプリらしい。ダウンロードに数分かかったが、使い方はいたってシンプルでさくさくと進む。加工前の写真が左上に表示され、3枚の加工写真が表示される。右上左下右下の順で、2次元度が高まる。クリスマスの時期だからか、どの加工結果もサンタやツリーが表示される。

写真を選んで1分ほど待って加工写真を見るだけ。たかがこれだけのことなのだが、絶妙な暇つぶしになる。途中から隣に座る彼女も、「私もやりたい!なんてアプリ?」と言い出す始末。今若者に人気が出る理由も分かる気がした。ある程度の数をこなしているうちに、AIの傾向や癖が見えてきた。例えば、ヒゲ。肉眼ではそれほど目立たない無精ひげも、AIにかかればふさふさの立派なものにデフォルメされる。また、メガネについても、細いフレームのものも分厚い黒ぶちメガネに変えられる。ディズニーの『シンデレラ』に出てくる変身シーンのように一瞬で、皺ひとつないキラキラの顔に変身できてしまう。AppStoreのレビューを確認してみると、アニメキャラに変身させる遊び方ではなく日常的な「盛り」用に使う人が多いらしい。アキネーターのような使い捨てコンテンツかと思っていた自分は、イマドキの若者の実態を全く理解していないなと痛感した。30分ほど楽しんだのち、そっとアプリをアンインストールした。ただでさえデータ残量が少ないと毎日通知されるのだ、二度と使うあてのないものに割く余裕はない。

本の内容をTwitterにあげた際、タイムラインのトップに表示された投稿が目に留まった。「AI文章生成サービスを改良しました」という書き出しの投稿には、AIが書いたと思われる文章を収めた写真が添えられていた。クレジット紛失とトラブルの2つのキーワードで書かれた5000字超の文章は、ちゃんと読みやすかった。引っ掛かる言い回しはいくつかあったが、たった3分で書き上げてしまうAIを脅威に感じた。身にならない文章を永遠と書き続ける自分の存在意義とは?などという、書くことが仕事にもなっていない立場でありながら身の上を心配した。

23時にも関わらず、外では轟音を響かせながら下水管工事をしている。急いで寝る必要もないお気楽な自分が感じるのは、寒い中ご苦労様ですという労いだけだ。書くことはAIに任せて、人手不足に苦しんでいるであろう建設業にいっそ身を拾ってもらうかしら。