Unlimitedに上機嫌

「お金はかけずに学びたい」をコンセプトに、年間300冊を読む無職がPrimeReading対象本を紹介するブログです。

僕たちは、結婚に期待しすぎているんだと思う。

 入籍どころか、プロポーズもまだだが、既に4件も式場の見学に行った。クリスマスにとも思ったが、プロポーズは2月に控えるパートナーの誕生日になりそうだ。結婚に迷いはない。だが、たまに頭で結婚というものと向き合いたい時もある。

結婚を意識し始めてから、ブログでもたくさんの「夫婦(パートナー)観」を見てきた。

「お互いが相手と一緒にいることを諦めていない二人」

出典:「会話」と「対話」を上手にミックスしたいなと思った話 - インターネットの備忘録

本当に人間関係に習熟したいなら、褒められたり敬意を払われたりばかりだけでは片手落ちで、他人を褒めたり敬意を払ったりするための努力、それも、オベンチャラではなく本心から他人に敬意を感じたり「あいつ、やるじゃないか!」と認めたりしたくなるための努力があって然るべきです。少なくとも、対等な人間関係やパートナーシップを望んでいるならそうすべきでしょう。

出典:他人に敬意を払い慣れていない人について - シロクマの屑籠

だから夫婦はお互いに自分のほうが大変だと心の中で決め込んで自分を納得させるしかないのだ。

出典:妻と夫は、どっちが大変か。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

いくつか読んだ感想をメモしておくと、結婚とは日常に基づいたものであるということ。結婚していない自分たちは、「結婚」というワードを耳にすると神秘的な教会や華やかなドレスを想像する。だが、既婚者は違う。人間的で感情的でほとんど地味な日常。

はてなブログのメインユーザーは、40代以降の既婚者が多いように思う。飯や仕事、育児関係の内容がほとんどを占める。言葉を選ばずに言えば、「日々のデトックス」をブログでやっているという。老廃物と呼ぶしかない、愚痴や不満などにまみれた文章も珍しくない。そうしたものに触れるたび、結婚についての考えを軌道修正したりしている。

一緒に住み始めて1年が経つ。大好きな人と四六時中一緒に居られるというキラキラしか感情はない。相手がいる空間を「家」だと思うようなり、無性に1人になりたい衝動に駆られることもある。

ある時、結婚とは何かについて話し合ったことがある。頭でっかちな自分は、夫婦になることのメリットデメリットを2人で挙げてみようと提案した。今となっては結構キツイ行動をとったものだと反省している。デメリットの欄ばかりが埋まっていき、空気は最低になっていった。状況を打開しようと、当時結婚して半年ぐらいの姉に電話をしてみた。「なぜ、結婚したのか」を教えてもらおうと。お互いに両親は離婚していたし、ホヤホヤの人に聞いた方が生の声が聴けるのではないかと。言葉を選ばない姉は、以下のようなお言葉を頂いた。

「結婚をメリットデメリットで考えたことなんてない。頭で考えるものじゃないし、そんな計算をしているうちは愛が足りない。てか、そんなことを女性に持ちかけるなんてオワッテル。お前はまず人の気持ちを考えろ」。相手を間違えた。スピーカーにして彼女にも届いていたので、ますます2人の間に流れる空気は取り返しのつかないものに変わる。その事件による関係回復には、2,3日を要した。

「好き同士なら結婚すればいいんじゃね」というのが、現在の心情。結婚しようがしまいが、一緒にいる相手は変わらないし、相手のせいにしている時は決まって自分自身に問題があることを理解している。充実した夫婦生活を送っている人も、そうでない人も、書いてあることは同じ。「コミュニケーションを怠るな」。「おはよう」や「おかえり」などの挨拶、「ごめん」や「ありがとう」などの気遣いなど、端折らずに言葉で伝えること。言わなくても伝わるなんてのは、幻想という名の言い訳。相手は職場の上司や部下と同じ人間。こっちの意図通りに受け取ってくれるなんて期待するな。みたいなこと。

結婚の準備を始めるうえで大切なのは、結婚を特別視しすぎないことなのかなと思う。一生に一度のイベントも、いつもと同じ日常的な一瞬も、必要な姿勢は変わらないし変えるべきではない。思いやりと愛、そして遊び心をもって一瞬一瞬を楽しめばいいんだと思う。