『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』|絶縁状態の父にメールを書きました
こんな人に読んでもらいたい
- わだかまりを抱えている相手がいる
- 深く傷つけられた相手がいる
作品情報
作者 |
イルセ・サン |
ジャンル | 自己啓発・人間関係 |
ページ数 |
232 (読み終わるまでの平均:2時間42分) |
キーワード | 言い訳・手紙 |
あらすじ
<<こんな悩みはありませんか?>>
□ 仲がよかった親友と疎遠になってしまった
□ 信頼していたパートナーとの関係が冷え切ってしまった
□ 親と離れて暮らしているが、思い出すと心がざわざわする
□ 娘や息子と、もう一度心を通わせたい
□ 新しい友人関係が長続きしない
こうした問題は、誰にでも起こりうるものですが、
修復の仕方を知っている人は多くありません。
大切だった人間関係の喪失は、じわじわと心を蝕みます。
「離れてよかった」と思うような関係でも、心に傷を残すことがあるのです。
心の傷に向き合うのは、怖いことかもしれません。
それでもどうか、気持ちを言葉にしてみてください。
私たちは、人間関係によって、幸せにも不幸にもなれるのですから。出典:Amazon
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- タイトルに惹かれて(心当たりがある相手がいたから)
- なにを得たか・・・
- 自分の中にある怒りの正体
- 好きな一節・・・
理にかなっているかどうかではなく、現実的かどうかを考えてください。
個人的な感想
二度と帰ってくるな
父親に言われたのはこれで二回目。
1年前のこと。
父親が経営している会社の役員に名前を入れさせと言われて、NOと断ったら。
出入り禁止。
二度と帰ってくるな
とのこと。
前回は保険金の受け取りだったかな。
成人するまで積み立ててくれた保険金の受け取りをしようとしたら、「誰が積み立てた金やと思ってるんや?そんな風に俺を見てたんか。信じられん、二度と帰ってくるな」
成人のお祝いで受け取ってな、ってそれまで言ってくれてたのにね。
初めてのことではなかったし、あの人はそういう人って思ってたから1年経った今、そんなに気にしてはいない。
でも、たまに「このまま会わずに亡くなってしまったら」と考えることもある。
1年後には結婚するつもり。
そのことを報告しようか、どうしようかとも考えている。
このモヤモヤを晴らすべく、
本に書いてあったようにメールを2通書くことにした。
父親から自分に宛てたものと、
自分が父親に宛てたもの。
絶対こんな風には謝ってこないだろうなと思いながらも、あの父親の素直な一面を引き出せたようでスッキリした。
そして、気づいたことがある。
自分は父親に怒っているのではなくて、自分の中にも父親的な一面があることに焦りを感じていることに。
息子に対しても利害を絡める父親の性質を軽蔑していた。
でも、父親に語らせてようやく気づいた。
自分もそのように目の前の相手を見てる時があることに。
彼への怒りは、自分への怒りだった。
彼のようにならないように意識していたのは、自分の中にある"彼の一面"を見ないようにしていた。
たった2通のメールで父親とのワダカマリが消えたわけでも、実家に会いに行こうと決めたわけでもない。
だけどお陰で、自分の弱さを知ることができた。
そのことは、父親に会うことがあればお礼を言いたいと思う。
世間の評価
Amazon | 4.0/5(88) |
honto | 4.0/5(3) |
楽天ブックス | 3.7/5(3) |
個人的な評価
総合 | ★★★ |
読みやすさ | ★★ |
読み応え | ★★★ |
もう一度読みたい度 | ★★ |