『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』|本屋と書店員の存在意義
作品情報
作者 | |
ジャンル | 小説・ミステリー |
ページ数 |
247 (読み終わるまでの平均:3時間52分) |
キーワード | 記憶・本の持つ力・アナログ |
あらすじ
しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」という謎の探求書リストや、コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性に、配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真……。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、初の本格書店ミステリ。シリーズ第1弾。
出典:Amazon
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- ミステリー小説を読みたかったから
- なにを得たか・・・
- アナログの必要性
- 好きな一節・・・
個人的な感想
推理はAIに。では、人間は?
自分は人見知りなので、タイトルも作者も分からない時は店員さんに話しかけられない。
そして、検査機の前で格闘する。
大概、戦いに敗れて手ぶらで帰ることになるのだが。
この本は、推理小説。
お客さんの求めている本を当てるという第一の推理と、本がキーになる現実世界で起こる事件を解決する第二の推理。
少なくとも、第一の推理を人間が担うのはこの先数年だろう。
やはり、検索性ではAIには勝てない。
アキネーターのような本検索のためのツールが、出てくるのも時間の問題だろう。
というか、既に出ているかもしれない。
万能と思えるAIにも弱点がある。
自分はこのブログのために毎日3冊読む。
当然、Amazon primeで。
本の選び方は機械的で、Amazonがお勧めしてくるものをダウンロードする。
ブログ用と割り切っているものの、一つ大きな問題がある。
それは、偏り。
AmazonのAIはかなり優秀。
が故に、啓発本やビジネス書しか勧めてこない。
どうやら、僕を意識高い系ビジネスマンとでもインプットしているんだろう。
このブログは仕事だと思っているので、この偏りはストレスとは考えない。
でも、娯楽という文脈では味気ない。
だから、「読みたいものを読む」読書はアナログに頼る。
やっていることは、2つ。
1つは、友達に聞く。
本の話をする友達は3人ほどいる。母を含むと4人。
大変ありがたいことに、4人とも好きなジャンルがばらばら。
だがら、「この人に聞けば、この方面の本を紹介してくれる」という目算が立つ。
これはAIにはできない。
もう1つは、読書会。
オンラインで参加するようになって、そろそろ1年になる。
参加者は毎回5人ほどで、紹介される本はこれまた多種多様。
前回は、以下のようなラインナップだった。
・手帳の本
・砂糖の世界史
・ハゲにならないようにシャンプーをやめろ
・ミステリー小説
これもAIには弾き出せないカオス感。
このブログを毎回読んでくれている方には、偏りを提供してしまって申し訳ないと思う。
ブログ購読と上記の2つの方法を実施していただいて、どうか偏りを是正していただければ幸いです(*´ー`*)
世間の評価
Amazon | 4.2/5(369) |
honto | 3.8/5(261) |
楽天ブックス | 3.7/5(268) |
個人的な評価
総合 | ★★★★ |
読みやすさ | ★★★ |
読み応え | ★★★★ |
もう一度読みたい度 | ★★★ |