2023年明ける
子供の声が目が覚める。昨日初めて会った1歳児。自分は幼馴染の家で年を越したことを思い出す。
昨日たどり着いたのは、田舎の一軒家だった。昔ながらの豪邸が並ぶ中、明らかに新築とわかる立派な家を、保育園から一緒の「あいつ」が建てたのかと驚きを隠せない。事前に「子供が寝てるから静かに入ってきて」という指示に従い、ウィスパーなお邪魔しますとともに足を踏み入れる。新築独特の香りとともに家の主が迎えてくれる。3年ぶりに見た幼馴染の顔はズングリむっくとした父親の風格を帯びていた。キッチンには、zoom越しでは見たことのある彼女が立っている。これが家庭と、思わず笑ってしまった。