今でも信じている迷信ってあります?『辻の家』
止まれの’れ’を踏むと不幸が起こる
今でも信じてます。
こんな人に読んでもらいたい
- ジワジワくる怖い話が好き
作品情報
作者 |
三塚日月 |
ジャンル | 小説・ホラー |
ページ数 |
59 (読み終わるまでの平均:1時間未満) |
キーワード | 廃家・振り返ってはいけない・望み |
あらすじ
「通り過ぎたら、振りかえるなよ」「絶対『辻の家』を振りかえるなよ」――通勤路にある曰くつきの廃屋の側、恵太は毎朝ひとりの女に出会う……。表題作「辻の家」をはじめ、ひんやり怖いホラー短編小説3本を収録。
出典:Amazon
象徴的な一節
不安定なものは安定しようとする。隙間は埋まろうとする。
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- ホラー小説を読みたかったから
- なにを得たか・・・
- ひんやりしたゾワリ感
- 好きな一節・・・
一度はちぎれたはず気持ち悪さが宙ぶらりんに揺れた。飲み込んだパンはやけに硬い気がした。
個人的な感想
呪いが解けない
霊柩車の前では親指を隠せ
夜中に爪を切っちゃいけない
家の中に出た蜘蛛は殺してはいけない
誰かに聞いたかは思い出せないが、
確かに覚えてる迷信の数々。
覚えてるだけで信じてはいない。
蜘蛛は逃してあげるけど、
爪も霊柩車も気にしない。
でも、今も信じて守ってることがひとつだけある。
道路に書かれた止まれの"れ"を踏んではいけない。
"れ"を踏むと、良くないことが起こる。
これを教えてくれた人もはっきり覚えてる。
2つ上の姉ちゃんだ。
思春期にはストレートアイロンの掛け方、
眉毛の剃り方、ハートマークを使う男は嫌われる等々、たくさんのことを教えてくれた恩師。
幼い頃に受けた教育は、今も深く刻み込まれている。
"れ"を踏まないように突然ハンドルを切って、車にぶつかりかけたことがある。
それでも、"れ"の呪いから逃れ続けている。
きっと彼女は覚えてないと思う。
こんなことを信じてるのは、世界でたった一人だと思う。
それでも、呪いが解けることはない。
その身を滅ぼすまで。
追伸)
呪いの感想文になってしまい、申し訳ございません。
ここで書いた一切は、皆様にとってはフィクションです。
世間の評価
Amazon | 3.6/5(91) |
honto |
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楽天ブックス | - |
個人的な評価
総合 | ★★★ |
読みやすさ | ★★★ |
読み応え | ★★★ |
もう一度読みたい度 | ★★ |
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