単なる本読み辞めません?『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』
ただ読むだけは卒業しよう!『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』を紹介。
こんな人におすすめ
- 読書を習慣にしたい
- どんな本を選べば良いか分からない
- 読書の質を上げたい
作品情報
作者 |
アバタロー |
ジャンル | 啓発本・読書術 |
ページ数 |
214 (読み終わるまでの平均:2時間30分) |
キーワード | 準備・入力と出力・仮説・ツッコミ |
あらすじ
2021年は激動の時代を迎える。
コロナ禍で先行きが不透明になり、大不況の足音が聞こえてくる。
ただ、そんな時にも勇気を持って、一歩踏み出そう。
本書は、そんなあなたの第一歩を「読書×行動」、つまりOUTPUT読書術によって踏み出すことを提案している。
読書はそもそもINPUTがメインだが、本書ではあえてOUTPUT――それは行動変容を促す第一歩の行為――だと定義している。
OUTPUTをするということは、そもそも第三者や社会に対して、自分の考えを伝えるという行為に他ならない。それは、一個人の存在を屹立しなければ、この時代を乗り越えることができないことともいえる。
著者は「渋い声」でお馴染みのアバタロー氏。書評YouTuberの中でもひと際異彩を放つ謎の人物である。出典:Amazon
象徴する一節
大切なのは、読書をする行為そのものだけではなく、どのような読書をするか?
世間の評価
Amazon | 4.2/5(1303) |
honto | 3.7/5(179) |
楽天ブックス | 3.8/5(168) |
個人的な評価
総合 | ★★ |
読みやすさ | ★★★ |
読み応え | ★ |
もう一度読みたい度 | ★ |
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- 読書の質を上げるヒントがあると期待して
- なにを得たか・・・
- 特になし
個人的な感想
オリジナリティはなし
残念ながら。
下記のように、自分と同じような人は、
この本から新しい気づきや学びは期待できない。
- 読書習慣が既にある(1日3冊)
- 本の選び方は決まっている
- 読書に関するアウトプットが習慣になっている
自分はできるだけ事前情報は入れないようにしている。
「誰が書いたか」が先行すると読む本が偏るため。
表紙にでかでかと顔写真が載っている『多動力』やDaigoの本は、
否が応でも事前情報として入ってきてしまうが。
この本を書いた人は、登録者数26万人のYouTuberらしい。
1,2本動画を覗いた印象としては、声が良い。
「読書が苦手な人でも、古今東西の難解な名著がラジオ感覚で楽しめるチャンネル」のコンセプトにふさわしく、柔らかくて聞き取りやすい。
人気動画の多くが哲学書であることから、
「自力では挫折しそうな本を音で楽しむ」というユーザーニーズを満たしていると想像できる。
この本も、YouTubeも、創造性には欠ける。
あくまで、読書習慣のない人の背中を押すというのが役割。
解説から20万人にもっていく実績からは、
マーケティングはお上手だと感じる。
「読もう読もうと思っているけど、なかなか読めない」という
大きな母数をターゲットにしっかりと情報を提供している。
だが、個性や独自性を求める人にとっては少々物足りないと感じるかもしれない。
この本の言葉を借りるなら、筆者自身の「体温」が感じられない。