逃していないですか?人生の転機『運転者』著:喜多川泰
人生には転機となる出会いがある。
転機に気づけるかどうかは・・・
作品情報
作者 |
喜多川泰 (「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~) |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
ページ数 | 240 |
ジャンル | 啓発本 |
あらすじ
中年にして歩合制の保険営業に転職し、二年目の修一。しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、母からの電話が心にのしかかる。「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言ったそのとき、ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?
出典:Amazon
本作を象徴するセリフ
運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。あなたにも。運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。使う・貯めるで表現するものなんです。先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。
個人的な感想
啓発系・小説の頂点!
人生をかけて答えを探す「永遠のテーマ」と呼ばれるものがある。
何のために生きるのか
なぜ生まれてきたのか
自分とはなにか
自分はこの本と出会い、永遠テーマの1つである
「幸せとはなにか」について自分なりの答えを見つけることができた。
幸せとは、上機嫌でいること夢中でいること。
もちろんこれは暫定的な答えであり、今後変わりうるものだが、
たった1冊の本が人生において重要な問いに
明確な答えを提示してくれた経験は他にはない。
答えの根拠が、フィクションかノンフィクションかは重要ではない。
大切なのはいかに深く刻まれているか。
インスタントなノウハウを教えてくれるビジネス書を悪く言うつもりはない。
しかし、そうした類の本に書かれている内容はせいぜい読み終わって1週間ほどしか残らない。
何世代にもわたって紡がれる、いわゆる名作というのは
いつまでも古びることがない。
それは、本質を伝えるから。
この小説を名作と呼ぶ人は少ないだろう。
だが、この本に書かれている内容が古びることはない。
- 運とはなにか
- 運を貯めるには上機嫌でいること
- 人生の転機には出会いがある
成功者やタレントが書いた啓発本は確かに目を引く。
だが、人生を生きるマインドを学ぶにはこの一冊で十分だろう。
そんな名著をAmazon会員なら無料で読める。
この時代に生まれたことを感謝せずにはいられない。
世間の評価
Amazon | 4.5/5(4045) |
honto | 4.4/5(349) |
楽天ブックス | 4.32/5(330) |
個人的な評価
総合 | ★★★★★ |
読みやすさ | ★★★★★ |
読み応え | ★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★★ |