物知りよりも整頓上手に『プロの思考整理術』著:和仁達也
『プロの思考整理術』を紹介。
こんな人におすすめ
- 自分の頭のモヤモヤを解消したい
- 人間関係を円滑にしたい
作品情報
作者 |
和仁達也 (お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ) |
ジャンル | 啓発本・思考法 |
ページ数 |
261 (読み終わるまでの平均:5時間13分) |
キーワード | 着眼点・ストーリー・見えるか・人間関係 |
あらすじ
本書の思考整理術を「自分の頭のモヤモヤを解消したい」人や、お客様や部下、友人、家族の相談に乗って感謝され、より良い関係性を育みたいビジネスパーソンの皆さんにお届けします。資格や経験・知識量は問わず、学んだその日から活用でき、仕事やプライベートで成果が出ます。大切な人の悩みの解決に関わることで、感謝されることでしょう。
本書では、この「着眼点」のほか「思考整理の4ステップ」「事例ストーリー」「図解」のそれぞれに1章ずつ割いて解説しています。これらの武器を上手に使い分けながら、大切な人の相談に乗って感謝される「プロの思考整理術」をあますことなくお伝えします。
出典:Amazon
本作を象徴する一節
解決策を示さなくても、相手のイライラやモヤモヤが簡単に消え去る方法。それが「プロの思考整理術」です。
作品の評価
Amazon | 4.2/5(107) |
honto | 4.2/5(10) |
楽天ブックス | 3.9/5(11) |
個人的な評価
総合 | ★★★ |
読みやすさ | ★★★ |
読み応え | ★★★ |
影響力 | ★★★ |
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- タイトルに惹かれて(思考整理ってなんだろうと思ったから)
- なにを得たか・・・
- 人間関係における基本的な心構え
- みんな思考整理を手伝ってくれる人を求めている
- 教えるのではなく、思考整理のお手伝いをする姿勢
- 人間関係における基本的な心構え
- 好きな一節・・・
悩みの答えは、相手の中にある。
しかし、それは本人には見えていない盲点に隠れている。
個人的な感想
「君に教えてもらうことはない」
以前コンサル会社で努めていた時に、お客さんに言われた言葉。
相手は中小企業の社長。
コンサルビジネスの基本は、情弱相手に情報提供するというもの。
しかし、中には自分で情報を取れる社長もいた。
その中に、自身がコンサル事業をするIT系の社長がいた。
毎月訪問するのが嫌だった。
曖昧な言葉は全て捕えられて、「どういう意味?」と返してくるロジカルモンスター。
早々にロジカルで対抗することを放棄し、
1時間を持たせることしか考えていなかった。
ある時、「お客さんを紹介してもらうために契約しているんだよ。」と伝えられた。
そうですよね〜そりゃ、経営した経験もない社会人2年目のガキから教わることなんてないよね〜。と妙に納得していた。
でも、この本を読んでそれは違うと気づいた。
自分の役割は教えることではなく、思考を整理することだったんだ。
そういえば、事業内容とか今後のビジョンとかを聞いた初回訪問の時、
「普段立ち止まって思考整理する時間がないから、月に1回でもこういう機会があるのは嬉しい」と言ってくれてた。
距離を縮めるための方便だったかもしれないけど、少しは本音も混じっていたように思う。
コンサルあるある。
時間をかけて作った資料の半分以上は、期待の反応を得られずに捨てられる。
あれも、きっと教えようとするのが原因。
情報キャップが価値になる。
情報ギャップは、相手の知らないことだけではない。
相手が気づいていないことも情報ギャップ。
求められるのは、それを言語化できる能力。
つまりは、
「あの人からはたくさん教えてもらえる」人を目指すのではなく、
「話すとスッキリするんだよな〜」な人を目指せって話。
誰もが思考整理を求めている。
コンサルを辞めても人間関係は続いていく。
これから会うすべての人をクライアントだと思おう。
コンサル時代の記憶と思考を整理してくれた一冊。