Unlimitedに上機嫌

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今週聴いたラジオ番組(1月1日~1月8日)

ラジオ番組も通常放送がちらほらと始まって、日常が始まったのだなと思うこの頃。今週(1月1日~1月8日)聴いたラジオ番組について、のんびりと書いていきたい。

歴史を面白く学ぶコテンラジオ

若新さんゲスト回の後半部。テーマは、前回に引き続き「老い」について。結局、主観的な認識を大切にしようという内容に終始していた。特に、気にいったワードが「自分勝手」という言葉。年齢や世代などは、世間が勝手に決めた「他人勝手」な概念。それに対して、「自分は永遠の19歳だ」という自己認知は「自分勝手」なもの。人生が100年近く続く現代では、「他人勝手」よりも「自分勝手」に老いと向き合うべきではないかという話。年末にある紅白歌合戦の良さは、まさに「自分勝手」さにあると思う。去年のパフォーマンスでいえば、桑田佳祐らのおじさんバンド。同級生で結成されたバンドメンバーは、誰もが自分勝手に演奏をしていた。それが一つの音楽となって、見る人、聞く人に魅力となって届く。桑田佳祐ぐらいしか分からない世代ではない人たちの中には、「さっさとジジイたちをさげろ」と考えていたかもしれない。だが、彼らと同世代、また老いを意識し始めた中年以降には、羨ましいやカッコイイという風に映ったに違いない。自分勝手に振舞うには、責任と実績を伴う。第一線で活躍し続けてきた彼らだから、あのようなパフォーマンスが許されたところは大いにある。しかし、一般的な人たちが自分のことを「自分は永遠の19歳だ」と考えていても誰に迷惑がかかるだろうか。多少イタイと言われても、楽しくふるまっていればきっと羨望の眼差しを向けられるようになる。実績とは、スタンスを一貫するという程度のものでいい。

アルコ&ピース D.C.GARAGE

正月恒例のすごろく回。2023年は、「すごろ13(サーティーン)」。リスナーからのメールを読み上げて、幸福度で勝敗を決める企画。今年のメールは、全体的に大人しい印象を受けた。覚えているものを挙げると、「新幹線になる」「保阪尚希にハマる」「高橋弟に嫌われる」「BEAKING DOWNで『ションベン小僧ニキ』としてブレークする」など。本当にくだらない。だから、本当に面白い。『有吉のサンデーナイトドリーマー』の2本のスペシャルでも、アルピーは両方ともかなりウケていた。酒井のヒップホッパーキャラは大真面目な歌謡祭でも安定の笑いを取っていたし、平子が大食い回に披露した「コンボイ平子」は音だけでもその大きさと面白さは十分に伝わってきた。Abemaを中心にテレビでの露出度も増え、2023年の二人の活躍を期待したい。

伊集院光 深夜の馬鹿力

話題てんこ盛りのスペシャル回。幕開けは、「空脳」。だいたひかるの「私だけでしょうか」的なリスナーの思い込みが連続で読み上げられる。自分の子供の見分けがつかない主婦や説明なしでオリジナルワードを使い続けるおばあちゃんなど、ホラーでファニーなお便りが説明なく続く様は、他のどこにもない新年のスタートだなと感心した。自分は、どうしようもない相談や悩みに思考停止しないおじさんが好きなんだと思う。YouTube岡田斗司夫さんの「サイコパス人生相談」を見ていても、どんなものにもそれなりの答えを提示できてしまう実力に惚れ惚れする。岡田斗司夫さんはロジック、伊集院さんは笑いという、異なるアプローチでコンテンツと化すお二人のおじさんは凄い。

「2022年のベストBUY」のコーナーでは、上位6つが紹介された。業務スーパーのうますぎるチキンカレーと、ディレクターが「まるでフルーツ」と絶賛したグミを食べてみたい。また、アダルトグッズのレビューが面白すぎる。流れてくるワードがマニアックすぎて全然分からないのに、読み上げるパーソナリティの中二っぽい笑いまじりの声と実験台になった放送作家のコメントに吹き出して笑った。「尿道に刺激を加えるのにどうしても抵抗を覚えてしまうため、せっかくご紹介いただきましたが試すことができませんでした」という作家のコメントからは、何度もトライしようとしては辞めついには諦める中年男性の画が浮かんできて、グッズの特性とは裏腹に健気ささえ感じた。リスナーが紹介するものを自腹で可能な限り試すパーソナリティの姿勢が、とにかく素晴らしい。これまで「ウンチクのうるさいおじさん」と敬遠してきたが、2023年は毎週の楽しみにして、たまにマイベストBUYをメールしようかなと思っている。

ハライチのターン

ヒコロヒーをゲストに呼んだ年越しスペシャル回ではなく、1月5日放送の通常回。新春限定のコーナー「あけましておめでとうから始めよう2023」では、二人の少年ぽさが全開に出ていた。もし、フードコートを作るならというお題に対し、ただ好きな飲食店を挙げるだけの平和な数分間。あるあるだったのが、「名前の知らないお寿司屋さん」。フードコートでたまに見かける、無名の回転寿司屋。不思議と路面店では見たことがないあるあるをねじ込んでくるあたり、さすがだなと感じた。超能力の話では、固くなる澤部と臭うかまいたち岩井という見事なオチ。正月らしい、肩の力を抜いて笑える1時間だった。

中川家 ザ・ラジオショー

新年1発目の放送にも関わらず、「年末年始不要論」を唱える二人の姿勢が素晴らしい。お兄ちゃんが語る、年末年始の一番の思い出は、元日夜のコンビニ。外国人のスタッフにレジ袋を頼んだら、アメリカンドッグが出てきたという話。元日からホテルステイを余儀なくされる中年男性と日本のサービスインフラを支える外国人。静かな夜に起こった奇妙なやり取りを想像して、これぞ初笑いと感じた。中川家の魅力は、ボソッと出る陰気さにあると思う。ゲスト麒麟川島を迎えた後半部でも、お互いに暗かった昔話が続いた。「みんな一様に不満を募らせていた」と川島のフォローとともに、絵ばかり描いていた人気MCとやや横暴な先輩芸人のエピソードは笑えた。芸能界という華やかな舞台にいる人たちの暗い本質を垣間見える時ほど、親近感と背伸びしない笑いがそそられる瞬間はない。今年も、金曜日の昼に流れる気取らない兄弟のトークに癒されたいと思う。