Unlimitedに上機嫌

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2022年に経験した「初めての○○」

秋元康さんは、自身のラジオで人生で初めて脱毛に行ってきたと話していた。「多分還暦を過ぎているであろうおじさんが脱毛?」などと瞬発的に考えてしまった自分は愚かだ。彼は、「人から聞いたことあるけど、自分でやってみることで初めて分かることほど貴重なものはない。その経験こそが、自分や人生を豊かにしてくれる」的なことを仰っていた。素晴らしい。この言葉は、伝説的なヒットメーカーである秋元康が言うから素晴らしいのもあるが、純粋に一人の人間として真理をついた言葉であると感じた。

年を取ると時間の経過が感じられるのは、新しい出会いがないからだそうだ。人は未知と遭遇した時にトキメキを感じて、そのトキメキを感じている間は時間が長く濃縮されているように感じられるらしい。誰かから聞いた話や本で読んだ内容がごちゃ混ぜになっているので、どれほど正確かは分からないが、心当たりはたくさんある。世間で繰り広げられる会話に聞き耳を立てると、この時期は「ほんと1年って速い」「もう年末なんて信じられない」というような内容で溢れている。昔は、「どうして大人って同じことを毎年言うのだろう」と疑問に思っていたが、27歳になった今ようやく彼らの気持ちが理解できるようになった。その証拠に、12月に入って「1年って早い」的な発言を少なくても5回はしたと記憶している。実際はその3倍は口にしているに違いない。

そうは言いながらも、この1年いくつかの初めてを経験をしてきた。クリスマス直前に、「2022年の初めての○○」を振り返ろうと思う。

初めての同棲生活

正確には昨年のクリスマスに始めたが、本格的に生活をスタートさせたのは今年。こちらの記事でも書いたが、同棲をしてよかったと思っている。

primereadingss.hatenablog.jp

身体的にも精神的にも、7年間続けてきた一人暮らし時代よりも健康になったと感じている。当然、これまで経験しなかった苦労やストレスもあったが、喜びや学びのほうが多い。結局「コミュニケーションが一番大切」だと言うことが分かって、それは同棲生活だけでなく社会生活のすべてに言える真理だと思う。「家庭は小さな社会」とはよく言ったもので、家庭で上手くいかない人は社会でもどこか問題を抱えているし、逆も言えそうだと感じた。誰かと住むことだけが家庭の形ではないが、どの社会でも誰かとやっていかなくてはいけないことを考えると、誰かと住むことは社会人としての自分を成長させる機会になると考えている。

初めてのコミックエッセイ

ハマったエンタメとして、コミックエッセイが挙げられる。これまた記事で書いたが、漫画と活字のいいとこどりをした創作物の魅力に、2022年後半はどっぷりと浸かった。

primereadingss.hatenablog.jp

まだコミックエッセイビギナーである自分は、書籍化された人気作をかじった程度だが、ブログやSNSにはプロアマ問わずたくさんの人がコミックエッセイを発信している。自分のように、「漫画を読むのはちょっと骨が折れる、でも本とは違うものを読みたい」な人にはおすすめ。

初めてのフレンチフルコース

つい先日、ちょっと早めのクリスマスを味わうため、フレンチ料理を食べに行った。一年間協力して自炊をしたお疲れ様を込めて、フルコースを予約していた。正直、とびきり美味しかったわけではなかった。しかし、それは食べたことのない珍味を期待していた無知と経験値不足な舌によるもので、どれもちゃんと美味しかった。思ったのは、高級な店はびっくりするような美味さを食べるところではなく、普段見たことのないアイディアを体感する空間なのだと思った。料理が出てくるまでの間も、こじゃれたインテリアも含めて、体感するものなのかなと、物知り顔で一般的な感想を抱いた。

初めてのホテル療養

夏頃、コロナになった。流行が始まって2年以上経っていたので、ついにという感じだった。2回ワクチンを打っていたお陰か、熱や関節痛などの症状は2日で収まった。一緒に住むパートナーは陰性だったので、5日間近くのホテルで療養することになった。入るころにはほぼ全快していたので、「ラッキー!ホテル暮らし」と思ったのは最初の2時間。それ以降は、食事をとりに行く以外部屋から出られない軟禁生活を送った。いっそ体調が悪ければ、などと意味のわからない理屈をこねながら人生で最も長い5日間を過ごした。また感染の波が戻ってきているらしいので、再びホテル暮らしをしなくて済むように感染対策を行っていこうと強く思う。

初めてのクリスマスリース作り

先日、知り合いの子どもたちとクリスマスリースを作った。発起人は、彼女たちと家族同然の付き合いをしていたパートナー。実家でもクリスマスリースを飾っていた気がしなくはないが、自分たちで作ったことはない。工作より運動を選んできた人生だったので、落ち着いて何かを作ること自体レアなことだった。まさか27歳、しかも未婚子なしにして初めてリース作りをするとは思わなかったが、結果めちゃくちゃ楽しかった。作っている最中はもちろん、素材を選ぶところも楽しかった。お手本を決めていたが、「こんなものも売っているんだ」「これつけたら可愛くなりそう」など、まるでオトメになった気分で100均の雄・SERIAでのショッピングを楽しんだ。思った通りにならず、終始周りからクスクス笑われる始末だったが、ものづくりの魅力を十二分に堪能した。この機会をくれた、彼女と子供たちには本当に感謝しています。奇妙な門松を作ってしまうおじさんですが、ぜひ来年も誘ってください。