同棲して本当に良かったのか?この1年を赤裸々に振り返ってみる
ブックマークで、こんなランキングを見つけた。
同棲を初めてちょうど1年。このアンケートには回答していないが、1年間の同棲生活を振り返る意味でも、記事にある質問を素直に答えてみようと思う。素直に答えることで、自分でも蓋にしていた本音が見えるかもしれない。良い意味でも悪い意味でも。
同棲先はどうしたか
同棲先は、新しく借りた。同棲開始は、2021年のクリスマス。引っ越し作業に追われて、クリスマスらしいことは全くできなかった。なぜ、あの日にしたのか分からない。「聖なる夜に新たな一歩を」なんて、ロマンチックを期待してのことだったと思うが、去年の12月25日は金曜日で、仕事帰りにヘトヘトになりながら掃除に取り掛かったのを覚えている。
同棲を決めたのは10カ月前ぐらいで、そこから1人50万円を貯金した。社会人2年目の一人暮らしで、毎月5~6万の貯金を一年続けられたのは、個人的に偉業だと思っている。「目的のない貯金はないのと同じ」を口癖に貯金習慣が全くなかったが、シンプルで明確な目的を与えられると出来るものだなと、目標設定の重要性を痛感した。
半年近くかけて、部屋探し。暇さえあればsumoを見る彼女主導で、計10軒あまりの物件を内見した。物件探しと内見に同時並行して、週に1回ペースで物件に求める条件をメールで伝え合った。一人暮らしの経験がある自分と彼女では、当初優先順位に違いがあった。また、女性と男性の差も。最終的には、以下のような絶対条件、必要条件に従って物件を絞った。
(絶対条件)
- バストイレ別
- エアコン付き
- 個室独立
- 2階以上
- 1LDK
- 35平米以上
- 一階に飲食店がない
(必要条件)
- 管理が行き届いている
- 日当たりの良いリビング
- コンロ2つ
- 独立洗面台
今住んでいる家は、11月初旬(入居から1カ月半前)に見つけた。5階建ての5階、エレベーターなし。同じ間取りの3階にも空きがあったが、見晴らしと防犯を取って最上階を選択。「母親やおばあちゃんが来たときに大変そう」と不安がる彼女には、「その時は僕がおんぶするから」とやんわり説得した気がする。自分も住み始めるまでは、疲れている時にストレスになりそうだという懸念はあったが、今では当たり前のように上がれるようになったしささやかな運動習慣が出来たとポジティブに考えている。
間取り
間取りは、1LDK。間取りで譲れなかったのは、扉で区切られていること。1LDKでも、パーティションやカーテンで、リビングと寝室が区切られている場合がある。しかし、音や光が入ると寝ている相手を起こしてしまうし、何よりプライベートな空間を確保したい一心で、物件探しを始めた頃から一貫して扉はマスト条件にしていた。問題があるとすれば、寝室にしかエアコンが設置されていないこと。冬場は電気ヒーターをリビングに置けば良いが、夏場はクーラーを使わないとムリ。と言っても、扉を開けて空調管理をするのは年に30日もない。
家賃負担
家賃は折半。これは最初から決めていたことで、お互い収入に差がない間は、このスタイルを続ける予定。同棲期間は、固定費はお互い出して、残りは個人で管理している。1年後には入籍する予定なので、その時お財布を一緒にするかはまだ決めていない。ちなみに、現在2人で折半しているのは3つだけ。
- 家賃(水道代含む)
- 電気・ガス代
- 食費・生活雑費代
家事分担
この1年の分担比率は、自分:彼女=3:7。自分の名誉にかけて言うが、4:6よりの3:7。家事の分担についてルールを設けていない。「やりたい方がやりたい時にやる」スタイルを取っている。現実的なことを言うと、家事をやりたいと思っている時はほとんどない。だが、このルールで言いたいのは「自分を犠牲にしてやっても誰も得しない」ということで、家を回すことよりも自分の機嫌を取ることの方が大事であるという考えでやっている。食事については、彼女が主導でやってくれている。彼女は、「豊かな食卓を作りたい」と考えを持っているので、「とりあえず美味いものを食べれればOK」な自分が主導でメニューを組むとどうしても男飯ばかりになってしまう。月に1度、肉や調味料などの大きな買い物をし、足の短い野菜や乳製品は週に1度買うようにしている。シャンプーやティッシュなどの生活雑貨を含めて、2人で1カ月2.6万円でやっている。個人的に、なかなか凄いことだと思っている。
同棲してよかったか
良かった!本日最初の「!」。詳細は、次の質問で。
良かったこと
同棲をして良かったと思うことを、想いのままに書いてみる。
- 食生活が豊かになった
- 夜更しが減った
- 孤独を感じなくなった
- 美意識が上がった
- 効率が良くなった
- 笑顔が増えた
- 気遣いができるようになった
これ以上はノロケになりかねないので、これぐらいにしておこう。まず、健康面。先ほども書いたが、一人で暮らしていた時はドカンと腹に溜まるものばかり食べていた。煮物や野菜炒めなどを良く作っていたから、男にしては健康的な方だったと思うが、副菜やみそ汁、和え物など、バランスを重視するパートナーのお陰で健康的な食生活を送れていると思う。また、相手がいるので「そろそろ寝よっかな」や「そろそろ起きよっかな」と、夜更しや遅起きをしないように意識が働くようになった。誰の目も気にしないで良かった1人暮らしを続けていれば、生活習慣はもっと乱れていたと確信している。
一人暮らしの時にはよくあった、1日誰とも喋らないことがなくなった。帰ってくれば必ず話相手がいるし、こっちが黙っていてもその日あったことを話す相手がいる。
サマーウォーズの栄ばあちゃんも「一番いけないのは、一人でいることとお腹が空いていること」と言っている。同棲の良さは、一番いけないことを避けることにあるのではないだろうかと思っている。
良くなかったこと
同棲の不満を、正直に書いてみようと思う。
- 1人になりたい
- 一緒に過ごさないといけないと感じることがある
- ゴミが落ちているなど、気になることがある
- コミュニケーションをとるのがめんどくさい時がある
- 生活雑音が気になることがある
これぐらいにしておこう。まるで、溢れんばかりに出てくるみたいな言い方だな。
最初に書いたのがほとんどを占めていて、あとは「そういう時もあるよね」程度のちっちゃなもの。「1人になりたい」と「孤独はいやだ」。この相反する感情が、交互に現れるのが同棲生活であり人生だと、最近では考えられるようになった。1人になりたいという感情は人間なら誰しも抱くものなので、「何時までに帰らないといけない」や「晩御飯は絶対一緒にたべる」などのルールを設けていない。メニューもどっちが担当するかについては毎週予定を組むが、あくまで予定。当日やる気がなかったら作らなくていいし、作ってもらったからと言って一緒に食べないといけないと思わなくても良い。繰り返しになるが、我が家では「自分の機嫌を取ること」を最も優先してやることにしている。一人になることで機嫌を取れるならトコトン外で過ごした良いし、突然1人旅に出かけても良い。少なくとも、自分はそう考えている。あらためて書いてみて、自分の本音が見えたので今夜彼女に伝えようと思う。