ないなら、演じればいいんだ。『無限大ガール』著:森絵都
「自分を持ちなさい」「あなたの個性は?」
そんな無意味な質問に答えを出します。
こんな人に読んでもらいたい
- 個性がない
- 自分が分からない
作品情報
作者 | |
ジャンル | 小説・人間ドラマ |
ページ数 |
42 (読み終わるまでの平均:1時間未満) |
キーワード | 代役・基礎値・虚無・意思表示 |
あらすじ
こうと決めたら猪突猛進! 眩しいぐらいまっすぐな高校生女子が大活躍する、爽やかで甘酸っぱい青春小説の短編。
高校二年生の相川早奈(あいかわ・さな)は「日替わりハケン部員」。きょうはテニス部、あすは水泳部、ソフトボール部、園芸部に写真部……。頼まれれば、臨時の助っ人として参加する。去秋、重要な試合を翌日に控え、レギュラーが捻挫したバレー部の友達に泣きつかれたのがきっかけだった。父親の長身と母親の器用さを受け継ぎ、運動神経に恵まれた早奈は以来、ひっきりなしにくる依頼に喜んでこたえ、〝ハケン〟を楽しんでいた。
次に早奈に舞い込んだのは、演劇部部長からのSOS。10月末の文化祭でミュージカルを上演するのに、主演女優が演出家ともめて急遽降板し、代役をと懇願する。その演出家こそ、昨夏、早奈がたった4カ月だけの交際でフラれた元カレの先輩・藤見(ふじみ)だった! 失恋の痛みを引きずる早奈は引き受けるか、悩むが……。出典:Amazon
象徴的な一節
舞台に生きるあたしの目にはもはやなにも映らなかった
本書と自分
- なぜ読もうと思ったか・・・
- 前から読みたいと思っていたから
- なにを得たか・・・
- 「自分とは何か」
- 好きな一節・・・
君は、わたしが長らく探し求めていた天才役者、幾千億の空洞をもつ少女だ
個人的な感想
「わたしのどこが好き?」
気づけば隣に彼女がいる。
仕方なく、読書を中断して
当たり障りのない答えを絞り出す。
ついさっきも彼女に愛してると伝えたばかりだ。
ぼくにこう聞くのは、
本気で心配しているからではない。
ただ暇なんだ。
自分を持て
好きなことをしろ
こうした言葉が嫌いだ
ただ目の前のことに夢中になる。
それが全て。
そうすることでしか、
自分も幸せも成功も感じられない。
今日はアクセス数が芳しくない。
だから、なんだ。
ただ夢中になってこの記事を書くだけだ。
世間の評価
Amazon | 3.9/5(235) |
honto |
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個人的な評価
総合 | ★★★ |
読みやすさ | ★★★★ |
読み応え | ★★★ |
もう一度読みたい度 | ★★ |